1881年(明治14年)8月13日、横浜のフランス語新聞 L`ECHO DU JAPON に LA FIN DU MONDE(地球の終
わり)という見出しの記事が掲載された。この記事は1400年代に、イタリアの占考者 Leonardo Aretins氏にとって
未来を予言したものであり、これによれば1881年(明治14年)11月15日、天地に大災害が発生し、その後も15日間に
わたって、継続するというものであった。
ただちにメディアが反応し8月26日、東京日日新聞によってその内容が訳され、また同じ日、郵便報知新聞によって
英国リンコオンシャーの83才の一奇人による其の大災害から身を守るための軽気球による脱出劇が記載された。
明治14年10月2日、阪倉福太郎氏がそれらの様子をとりまとめて、「世界転覆奇談」として人々に伝えた。

明治14年ごろの我が国において、実用化されつつあった軽気球の利用を考えさせられるテーマの一つとなった。

第一日目 : 川々へ水の入る図
第二日目 : 大洪水
第三日目 : 大怒濤(つなみ)
第四日目 : 川の魚ことごとく死ぬの図
第五日目 : 海の魚皆死ぬ図
第六日目 : 鳥類のこらず死しおちる図
第七日目 : 家藏々風のために崩る
第八日目 : 岩石類ひ四方八方に飛び乱る
第九日目 : 大地震にて倒る図
第十日目 : 山や谷が動揺図


第十一日目 : 悪空の為に人は唖又は聾となる図
第十二日目 : 大地破裂して人家地底に埋る
第十三日目 : 天の星ことごとく地に落ちる
第十四日目 : 世界の男女が皆死んで仕舞う図
第十五日目 : 燃出る噴火のために山も谷も川も溶解図

東京日日新聞 
明治14年8月26日、金曜日 (訳)

L'ECHO DU JAPON
1881年(明治14年)8月13日、土曜日 (原文)

参考資料
1:国立国会図書館月報596号、 今月の一冊 November 、国会図書館の蔵書から、「世界転覆奇談」 藤元直樹
2:L'ECHO DU JAPON
3:東京日日新聞
4:郵便報知新聞

郵便報知新聞
明治14年8月26日(原文)

所蔵 No d066

世  界  轉  覆  奇  談
 (せかいひっくりかへるめずらしきはなし)
      明治十四年十月二日
      編輯兼出板 阪倉福太郎